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餅つきの思い出 memory of rice cake making

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【お餅 rice cake】
友人のMさんから、お餅が届いた。
つき立ての柔らかさがまだ残っている、真っ白なお餅。
丸い盆に広げたら、どんどん正月が近づいてくる気配がした。
彼女のお家では、毎年お義父さんを中心にお餅つきをされるらしい。
子どもたちはどんなに喜んで、碓のまわりを飛び跳ねていることだろう。
同じ経験を持っているので、私には手に取るようにわかるわ。

私がまだ4,5歳の子どもで、佐賀の田舎に暮らしていた頃、
みそかの早朝、ふと目を覚ますと父と母の気配がない。
遠くから、ぺったん、ぺったん、と微かに音が聞こえ、
それに混ざって、大人の楽しそうなざわめきも。
まだ明けない闇の中を、あぜ道を駈けて向かいの、
あかあかと電気が輝く家へ入ると、餅つきの真っ最中だった。
つき立てで、ふかふかの餅から湯気が立っていた。
小さいときの思い出の中で、一番強烈に残っている思い出かもしれない。
by amanedo_g | 2012-12-30 20:37 | diary ヒロミ日記
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