【non title】
2日ほど面を撫でることに集中して、やっと試し刷りができるまでに。
刷り上がった作品を見ると、いろいろ手直しの箇所が見えてくる。
それでも、形になったらとても愛しくなる。
中には、完成したと思っていても、ずっと違和感のある作品もあって、
今日からは、ちょっと前の作品の手直し作業をしている。
一度出来上がったとして、手から離れた作品を、
気になるからともう一度手をいれるのはすごく恐い。
改めて手をいれることでダメになる可能性もあって、本当に悩む。
何ヶ月も悩んで、それでもこのままでは好きになれないと、手を加えることに。
さて、もっといい作品になるか、ダメになるか。
リチャード・デイヴィス(Richard・Davis)という銅版画家は、
何度もやり直しをして作品を作り替えたというが、
銅板に描いた線を消して、その上に書き直すのだから、
それはそれは、大変な作業だったと思う。
気弱にならずに、挑戦しよう。