連休は天音堂で【石井一男展】

■終了しました。
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【石井一男展】DM、4/27(金)~5/6(日)、午後1~7時、5/1・2休廊

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石井一男の才能を発見したのは神戸の島田誠である。
島田は当時、海文堂書店社長でギャラリーも兼営していた。
1992年のことだ。石井49歳。まったく無名。

独身、兄弟も友人もない。古い長屋に独居。
定職なし、皿洗いなどのアルバイトで露命をつなぐ。
絵も独学。唯一の心の救いとして絵を描きつづけた。
若いとき公募展に入選したほかはずっと未発表。
モティーフは女性の顔。油やガッシュの小品。

《阿弥陀であり
マリアであり
女神であり
母であり
恋人であり
娘であり
姉であり妹であり
愛のすべてである》と島田は書く。

他者に見せないでひたすら描いていると、
体調の悪化もあって、
ふと死の予感にとらわれた。

このまま絵を残して自分は死んでいくのか。
………
50歳を前にして石井は島田に思いきって電話をかけた。
「作品を見てくれませんか」
描きためた作品を画廊に持参のあとの展開は
島田がいうところの《埋蔵画家》の発掘物語となる。

《きわめて精神性の高い、心に沁みる絵》
《いまでもこんな画家が棲息していたのか》
《描くことが生きることの証し》
《孤独な魂が生れて初めて共感を求めている》
………
新潟の友人・旗野秀人のおかげで
天音堂ギャラリーで石井の個展を開催できた。
2004年のことだ。翌年2005年も開催。
そして2年後の今年は三度目。

石井は今年64歳となる。
発掘時から15年たっても石井は変わらない。
震災後はアルバイトもままならず、
作品を見た人の共感を糧にして、
絵だけを描いて淡々と暮している。

それは考えようによっては幸せともいえる。
孤独と不遇の果ての僥倖のような理解者との出逢い。
絵描き石井一男の行く末は、
画商・島田誠が支え見守っていくのであろう。

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[島田誠は書店の社長を退き数年前から
同じ神戸でギャラリー島田という画廊を営んでいる]
ギャラリー島田サイトの作家紹介欄はココです。

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○天音堂ギャラリーのオウナー・山口ヒロミが外の画廊で
個展を開きます。兵庫県川西市です。展覧会案内はコチラ
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◆平明の堂守日記◆2007・4・16

メールマガジン「電子G屯070416版」を発行配信。
【石井一男展「絵語り」】の告知である。
同じ内容をブログ用に書き直す。
かなり厄介な作業だが、紙に印刷式よりは電脳系のほうがはるかに楽珍だ。

過去二回の石井一男展の芳名帳をくって
DMハガキをぼちぼちと出しはじめる。
定期郵送は昨日すませた。

朝の散歩のおり、桜川駅入口で雨にぬれたツツジを撮影。
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by amanedo_g | 2007-04-16 20:10 | show 展覧会情報
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