【11日】平常展示「山口ヒロミ銅版画展」開いてます

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8月6日の夜、原爆ドームのわきを流れる元安川の河岸で開かれていたコンサート、手前下は元安川で左手が下流。こちら岸に原爆ドームがたっています。背景の絵は広島の小学生が描いたもののようです。本通り商店街にたくさんかけてあります。080806撮影





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■【そぞろ通信】7月号*第10号[+85]=================2002-7-16

       □「あまね通信」改題通巻95号□創刊2001年10月16日
       □発行/直接配信<BCC>□編輯発行人/山口平明
       [1行32字で改行-等幅]転載転送は一言お頼申します
       
□もくじ□
(1)漫歩系/室生村、奇跡の詩人ほか--------------------山○平明
(2)お便り「文学への思い込み」------------------------西川豪一
(3)お便り「駄菓子屋さんの子どもたち」----------------坂口誠也
(4)お便り「東京都大田区大森・少女篇」----------------櫛引順子
(5)編輯後記ちょっぴり--------------------------------へいめい

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■1■漫歩系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山○平明

★今月の遠足------墨景色の彼方にかぎろひの立つ見えて

雨の日、室生村へ二人で出かけた。奈良県宇陀郡室生村。
近鉄大阪線「室生口大野」駅、紫陽花が両脇にならぶ。
南へ行けば室生寺、画廊「夢雲」のある北へ。
色鉛筆画家、ミツル・カメリアーノは岡山牛窓からきて泊りこむ。
靄にかすむ山並み。
古い農家を改装して画廊「夢雲」へと変化せしめた。
インド舞踊が座敷で催される。
踊る人の遥かむこうに稜線は墨景色。
赤人の詠めるかぎろひを幻視して。
横に座す老婦人はわらってかぶり振る。
春の朝、またここへ来てみないか。
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★今月の立ち読み------『異議あり! 奇跡の詩人』

大阪市、ジュンク堂書店難波店二階。
滝本太郎+石井謙一郎編著『異議あり! 奇跡の詩人』。
同時代社020628刊、1300円。

日木流奈、十二歳か十三歳の男の子、。ドーマン法のスター。
悟りすました言葉を母の介助(FC)によって繰り出す。
父がそれを記し、出版社によって本になる。
小生がNHKのドキュメントをちらと見たとき、
福永騎手みたいにありうることだと正直思った。

ドーマン法といっても訓練。訓練て厭な言葉だ。流奈はいいけどね。
麻原彰晃さんが最初に出版した大和出版から
日木クンの本もたくさん出ている。売れているらしい。
NHKに宣伝してもらってからは講談社の分もベストセラーだ。
[同じ棚でも天音本は売れんのになあ。まあ、まあ、まあ]

ホーキング博士みたいに言葉を取り出すとき、
本人以外の介助じゃなくて、お助け器具みたいなのがあればいいのに。
あれじゃあ母親が高速でクリックしているみたいだよね。

ご両親の生みだした新宗教の教祖さまがあってもいいけど、
NHKがねえ、というのが高速立ち読みの感想である。
滝本太郎弁護士は流奈本の絶版を主張している。
滝本さんの四男は「自閉症で知恵遅れ」mamaだそうで、去年五月、
五歳直前に交通事故で亡くなったとのこと。
NHKは同番組を再放送しないとしている。
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★PCうだうだ随想------これからの愉しみは【字手紙】

 テキストエディタはQXをなんとか使っているが、ほとんど文章記述
だけ。検索と置換などは便利だろうが、解らないので未使用。同じテキ
ストエディタでも、立派な解説書があるWZにしたほうがよいのかもと
浮気心がおきる。たとえ手引書を見ても小生には不可解だろうが。

 キーボードはあの富士通親指シフトが優れていたなと思う(しつこい
なあ、まだ言うか)。書いているとき、キーボードのことをまったく意
識しなくてすんだ。小生の原稿書きの速度にぴったりとあっていた。ソ
ニーのベータ方式みたいな運命なのか。日本語を書くのに「アルファべ
ットで入力」はないだろう。ローマ字入力にはいまだ慣れぬ。肩が凝ら
なければローマ字入力でもいいのだが。

 日本語かな入力で親指をうまく使うことによって、普通のかな入力が
キーを四段使うのに、富士通親指シフトはローマ字入力と同じように三
段ですむ。小生のように指が短くて開きにくい不器用な人間にはすこぶ
る使い勝手がいい。QXでも親指シフトが使えるようなソフトがあるら
しい、そのうち挑戦してみよう。キーのカスタマイズというのをすれば
現状でも少しは改善されるらしいが、これもよく解らん。

 ブロードバンド時代到来とか騒いでいるのがなんのことやら。光通信
のことかと思ったら、そうでもないらしい。アナログ回線で非対称でな
んやらかんやら、で、ADSLがいまはお勧めなのだという。一本の電
話で同時にインターネットもできるとか。ちょっと前までISDNは速
いと宣伝してたのとちゃうのん。解らんことだらけじゃ。でも無線でP
Cと各機器をつなげるのはよさそうだが、どうしたらよいのかこれもよ
う若乱。

 小生は病後とくに事務能力が衰え、直接配信なので名簿管理がじつに
わずらわしい、みたいなことを前号に書いた。これについて補足してお
きたい。「直接配信」は、メルマガを専門に配信している電子出版社
(配信スタンドともいう)、たとえば「まぐまぐ」とか「メルマ」など
に頼まずに、発行者自身で直接、読者に送るという意味である。
 この場合、受信する読者のアドレスを小生が把握しているのは当然で
ある(**註)。ところが「まぐまぐ」などは、発行者には読者のアドレ
スは知らされない。購読の登録も解除も配信スタンドを通して読者が行
い「名簿管理」は配信スタンドの仕事である。発行者はこれらの作業に
いっさい関われない。ちゅうか、関わらなくてすむ。
 「そぞろ通信」は好きなように自分本位にやっていくために、あえて
配信スタンドを利用しなかった。だから多数の宛先をいちいち入れてい
く作業はどうしても避けられない。これでは大変だから、宛先をグルー
プにまとめている。これらの管理が大変でわずらわしいと書いたわけな
のである。
 また、読者のアドレス変更の申し出に即応処理していかないといけな
い。有名作家やライターが直接配信をしていても、煩瑣な事務作業はた
いてい秘書や助手、あるいは関係会社にやらせている。書くだけに専念
している。わしらは単に個人がミニコミを発行するのにすぎないから、
ささやかにやっていきたいのだ。電子ではあるが【絵手紙】みたいに趣
味として、メールを使った【字手紙】をやりとりしようという試みなの
である。
 酒もそうそう飲むわけにいかない。テニスもできない。ほっつき歩き
ぐらいしか楽しみはない。そこで電子メールのやりとりを趣味・愉しみ
にしようとおもいついて「そぞろ通信」を創刊したしだい。そこであな
たの近況や楽しみにしていることを書いて、小生に手紙をくださいませ
んかとお願いしているようなことである。もちろん「そぞろ通信」への
意見や感想、批評も歓迎なのはいうまでもない。

**註----「アドレスを把握しているのは当然」----
 発行者である小生が読者のメールアドレスを個々に把握しているから
皆さんに「そぞろ通信」を送れる。ここで宛先として普通の宛先欄にい
れないでBCC欄にいれているのは、読者相互のアドレスがわからない
ようにするためである。
 ここで小生は、ウインドウズOSにあてがわれているアウトルックエ
クスプレス6(OE)というメールソフトを使っていることをお断りし
ておかねばなるまい。他のソフトではBCCなどといわないのかも。
 解説書によると、BCCとは、この上にあるCC、つまりカーボン・
コピーの略号にブラインドのBがついたらしい。複写してあるが見えな
いようにしてありますよ、てなことらしい。   (註end)
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★今月の借覧------イタチにかさなる天音『夜くる鳥』
大阪市立中央図書館書庫、自宅から徒歩10分
岩瀬成子=文 味戸ケイコ=絵『夜くる鳥』
PHP研究所971015刊、1360円。

医師の徳永進さんがエッセイのなかで紹介していた絵本。
夜、森の中でいろんな動物が死を目の前にしたイタチを囲んでいる。
樹木も取り囲んでいる。
そこへ桃という少女が村から梟フクロウに運ばれて来る。

イタチを送る「おわかれ会」ではなぞなぞが行われていた。
狸「どこまでもつづくと思うといきなり消えるもの、なあんだ」
イタチ「いのち」よわよわしい声だ。
「いいえ、イタチの足あとです」みんなはぱちぱちと拍手。
重い病気にかかっているイタチの鼻先は泥にうまっている。
野鼠「ぴかぴか光って美しいもの、なあんだ」
泥の中からくぐもった声で「星」とこたえると
「いいえ、イタチの目玉です」
鹿は「聞こえなくても、いつまでも聞こえているもの、なあんだ」と、
みんなの後ろから問う。
イタチは目をとじたまま。耳がかすかにふるえたようにも見えた。
「イタチの声です」鹿はしずかにこたえた。

木々もざわざわとゆれる。イタチはもうぴくりともしない。
やがてだれからともなく拍手がおきる。桃もいっしょに手をたたく。
イタチのなきがらを残したまま動物たちは去っていく。

なんど読んでも泣けてしまう。岩瀬成子joukoさんという作家はどんな
人なんだろうか。味戸ケイコさんの夜の青が胸底にしみいる。
徳永さんは「夜の森のターミナルケア」だと書く。最後に《死は残念で
認めがたいものではあるが、記憶という現象をくぐることで、許容下に
置くことができるものとなる、ということを、森のお別れ会は教えてく
れている。》としめくくる。
ただわたしは涙を流しているだけだ。なんどもなんども。

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■2■読者からのメール・その1・・・・・・・・・・・・西川豪一
        「文学」への思い込み

 そぞろ通信をいただきました。読みました。ワタクシ以外にも、タダ
読み(読んでいるのか、読んでないのか、無反応)の人種がおられるこ
とに、心強いものを感じてます。好きやなぁ、そういう人。主催者(平
明さま)には申し訳ないですが、その気持ち、判るなぁ。静かなるオト
コとオナゴハンに幸いあれ!!!
 ヒロミさんの新スタート、心からお祝い申し上げます。ヒロミ先生な
らではの、やさしく、深い目線といいますか、思いが伝わってきて、生
徒たちも、きっと「ええセンセやなぁ」と思うはずです。
 平明さんの文章を読んでて、なんの脈絡もなく、旧大阪市立婦人会館
で、お互い男性学やってた頃を思い出しました。いま、新しくなったク
レオ大阪中央でハングルの勉強してます。
 ワタシもそうやったけど、タダ読みの人たち、難しい、文学的表現を
随所に盛り込んだ、立派な読後感想文を書かなあかんと思い込んでるの
んとちゃうやろか。少なくとも、ワタクシは、柄ではない、不似合いな
こと、止めようとケツまくってます。あんまりきれいなオイドやないけ
ど…………。

【へいめいコメント】男性学講座の受講生仲間の西川さんは、卒業生の
同窓会「おとこ倶楽部」の代表として例会を運営。わたしは怠けて欠席
続き。ほんとは呑み会の費用が出せないだけです。「そぞろ通信」への
お便りはよくくれているほうの人である。でもなにか文学に対して思い
込み/決めつけがあるようだ。
 かつて妻ヒロミが「母の友」という福音館書店から出ている月刊誌に
絵と文を連載していたころ、西川氏いわく「キリスト教関係でっか?」
と聞いてこられた。「なぜ」と聞き返すと、フクインカンをキリスト教
の「福音」と思ったらしい。思いもよらぬ反応だった。
 文学を、立派なもの、学問みたいに思っているのだろうか。文学がま
ともな大人から見向きもされないオタクな趣味の一つに過ぎないからわ
たしは好きなのに。西川さんにとって文学は「オソレとオノノキ」であ
るらしい。うーん、分からん。小生のごとく根暗、貧乏、ひん曲がり根
性、すね者、ニヒル気取りに文学は門戸を開けてくれている。文学なん
て「学」をくっつけているから誤解を受けるのかも。文とだけいえばよ
いのだ。ただの文。学無し。まあ「ことば」ですかね。
 小説よりも短歌俳句よりも随筆や詩のほうが好き。なかでも手紙がい
ちばん好き。だから「そぞろ通信」は手紙文芸だ、というてる。学じゃ
なくてその人の持ち味あるいは芸、これをこそ楽しみたい。文は芸なり。
手紙文を弱虫のわたしの生きていく力にしたい。さて、これだけのこと
を書かせてくれた西川さんのお便りにあらためて感謝。やはり手紙のや
りとりはいいねえ。

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■3■読者からのメール・その2・・・・・・・・・・・・坂口誠也
         駄菓子屋さんの子どもたち

 ヒロミさん、教師復活良かったですね。くたくたで壊れそうで、大変
そうですが。子供達のこと、どんな子かと想像したりしました。店の駄
菓子を買いに来てくれていた子供達、学校とはまた違った顔だろうけど、
いろんな子が来てくれてました。笑ったり、怒ったりしていました。今
は、もう、お菓子を置かなくなってしまって、子供達も来なくなり、淋
しく思うときがあります。

 平明さん、「舞台」のこと共感します(本誌9号「漫歩系」参照)。
だからよけいに「死刑と人権」のこと、丁寧に作らなければと思ってい
ます。拍手喝采はありません。
 ----------略----------
 最近、かたつむりのホームページ(*L)を作りました。簡単なもので
すが。一度覗きに来てください。            坂口誠也

(*L)★LINK★死刑廃止運動/大阪の団体「かたつむりの会」URL
 http://homepage2.nifty.com/katatsumuri/index.html
 ↑ここをクリックすると「かたつむりの会」にいけます。

【へいめいコメント】坂口さんは煙草屋とクリーニング取次店のほかに、
いぜん駄菓子屋さんも兼営であった☆文中、「死刑と人権」とあるのは、
大阪の死刑廃止運動の団体が発行している機関誌で、坂口さんが編集し
ている。本文末尾にホームページのアドレス(*L)を記しておいたので、
クリックしてみてください。小生も早速訪ねた。あっさり味の構成で、
メンバーと思われる人びとが提灯の明かりに浮かぶのは一興/一驚であ
る☆脳血管障害の後遺症で体が不自由になったお母さんと二人暮らし。
溜息はお母さんのいる時についているとか。そういえば天音も短い溜息
をついていたなあ。どんな場面だったか思い出せない…。


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■4■読者からのメール・その3・・・・・・・・・・・・櫛引順子
       東京都大田区大森・少女篇

 平明様 お見捨てにならずさっそく返信ありがとうございました。
 私、四十年前、東京大田区大森に住んでました。海苔が工場排水で取
れなくなり、海苔農家に保証金が出て、小学校への通学路の両脇に豪邸
が競って建ったことがありました。

 が、そのブーム? が終わると、アパート建設となり、豪邸は建て直
されたものもあったようです。お金で一家離散やらの噂も、子供にも聞
こえてきました。それから転校ブームでした。学校には毎月のように全
国から転校生がきました。沖縄からも来ました。

 私はブームのはしりの長屋に、小学2年の時に大田区蒲田から越して
きました。畑がまだまだありました。小学校の高学年で、町の景色が一
変したことを思い出しました。             櫛引順子

【へいめいコメント】東京へ行けばなんとかなった時代。リストラが首
切り、OLがBGなんていわれてたころでした。いや、それはもっと前
かな。このように昔のことも思い出せないのは、わたしが単に記憶力が
悪いだけ。どんどこどんと呆けて行くなあ。櫛引さんは現在、さいたま
市(もと浦和市)に住んでいる。埼玉県さいたま市か。漢字のほうがよ
くないか。

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■5■編輯後記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<へ>

 前号はヒロミ画伯の「二十年ぶりの小学校教師」のおかげか、いつも
より多くの読者からお便りをいただいた。感謝。「あまね通信」とちが
い、「そぞろ通信」は小生ひとりの編集作業であるが、お尻をたたいて
くれる人がいなくてもなんとか続けてきてもう十号である。趣味と思わ
ず仕事と思ってやるようにしている。ヒロミさんに合わせて朝から動く
のもいいのだろう。でも睡眠時間は以前にもまして短くなった。加齢に
ともなう面もある。

 本は読まないといったくせに、なんだよ、というような今号の「漫歩
系」である。本は買わないというべきか。現代詩関係二百冊売却、値が
ついただけまし。だいぶん部屋がすっきりした。どこがよ、と画伯。

**そぞろ通販** 
 山口ヒロミの銅版画をカラー印刷で絵葉書にしました。画展に来られ
たかたはお馴染みですね。
 画文集『天 amane音』の12点(もともと「母の友」誌に連載)と『不
思議の天音』から4点をあわせて16点セットにして、「そぞろ通信」読
者特別頒布として、1枚120円16枚1920円のところ、送料及び手
数料は平明負担、消費税なしの1500円にて申し受けます(テレビショッ
ピングかい)。
 メールかファックスでご注文ください。7月25日まで。支払いは品物
に同封の郵便振替票でお願いします。
 また「そぞろ通信」への督励カンパもよろしくお願いします。
★郵便振替先 00980-2-87322 アマネタント
★Fax06・6543・0135(受話器あげずに送信して下さい)

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お支払いしてません。(~_~;)
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by amanedo_g | 2008-08-11 20:46 | haymay 山口平明
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