【12日】明日と明後日は来廊予約お願いします

★水曜と木曜は定休日です。でもお詣りのかたはどうぞいらしてください。
おいでの前に電話くださると助かります。06-6543-0135
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▲JR新幹線のぞみの車両内足元に設置された電源コンセント。





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■【そぞろ通信】8月号*第11号[+85]=================2002-8-15

      □「あまね通信」改題通巻96号□創刊2001年10月16日
      □発行/直接配信<BCC>□編輯発行人/山口平明
      [1行32字で改行-等幅]転載転送はきっと言ってね
      
□もくじ□
(1)漫歩系/広島、椹木野衣、没後二年天音展10/12-26@神戸、
       「アレクセイと泉」ほか------------------山○平明
(2)平明片道書簡「二十年を棚に」--------------------へいめい
(3)家事細見帖・お洗濯の巻[新連載]------------------岡本尚子
(4)お便り「不細工な営業トークかます」--------------村田 豪
(5)編輯後記ほんの[+絵はがき通販]--------------------Haymay

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■1■漫歩系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山○平明

★今月の大遠足------広島市平和記念公園・ヒロシマ・父は消えた

 あの一瞬から五十七年、誰も「報復」を思わなかったのか

広島へ朝六時新大阪発の新幹線で出かけた。
八月六日午前八時十五分、原爆投下時間は路面電車のなか。
原爆ドーム(旧産業奨励館の建物)前ではダイイン中。
元安橋を渡ると公式行事の式典。
綱を巡らし立ち入り禁止、首相とお歴々、警官と市の職員。
平和公園の北端、土饅頭型の原爆供養塔の裏手にまわり黙祷沈思。
式典が終わり、会場内に建つ原爆死没者慰霊碑の前にたたずむ。
この中に収められた過去帖に父の名も記されている。
身元不明の死者の骨は縄張りの外の供養塔にしかない。
父はかききえ、街じゅうを訪ねたいし、どこへも行きたくもない。
あの日あの一瞬から五十七年。
小生来月五十九歳、父生きておれば九十七歳、母は九十二歳で死去。
天音は…今年で二十一歳。
あの世のほうに親しい人はみんなすむ。
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★今月の美術「通俗的、秘宝館的」椹木野衣sawaragi noiによる
 広島市現代美術館7/16~11/4 広島市南区比治山公園1の1 
 常設展[ゲスト・キューレーター椹木野衣による収蔵作品展]

 文明開化とは裸体禁止、猥褻と淫らを排除。でも日本人は何が淫らで
猥褻か分からない。野衣によれば、《「猥褻」が一神教的秩序を維持す
るための文化コードの侵犯を意味するならば、そのようなコードがなけ
れば元来「猥褻」ということはありえない》となる。わたしたちは性器
崇拝をごく日常としてきた。さてこれが美術館に裸体や性器など性表現
がもちこまれたとき、わたしたちはどうふるまってきただろうか。美術
品の蒐集それ自体が秘宝としてそっと見せてやるような私的なものであ
った。革命をきっかけに民衆へ公的に解放展覧された。
 ここでは美術館の秘宝館的な側面を露わにして見せてくれる。土俗や
アニミズムの性表現に近い「作品」が公的空間に収まると、許されたり
あるいは禁止されたりする。収蔵品から美術館の成立をも疑うところま
でにはいたってないが、いずれそう向かわざるをえないはずだ。
 観覧料320円は、安い。椹木野衣四十歳は、若い。
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★今月の業務連絡---------------震災にも耐えた市場迷宮で個展

 天音が神戸にやってくる

【山口ヒロミ銅版画展のご案内】神戸・平野市場「侑香」yuka
 2000-10-16から2年「イノチの天音@山口ヒロミ銅版画展」
 2002年10月12日[土]~26日[土]、日曜日[13日及び20日]休み
  連日11:00am~6:00pm 作家在廊日は金・土と14日です
  いちばぎゃらりぃ「侑香」 平野市場の布団屋さんの2階です
  神戸市兵庫区下祇園町26-5 ふかみ商店2階 078-361-5055
   三宮そごう前から市バス7系統「平野]停下車すぐ
 ◎絵はもちろんサイン本や好評の絵葉書も販売いたしますm(__)m

【山口H2の自宅兼事務所兼アトリエの連絡先】

 前はいつでも在宅、今はときどき留守

 天音がいなくなってもうはや二年、山口サンチは以前と違い留守が多
いです。携帯電話は解約しました。そこであらためて自宅の固定電話の
番号をお知らせしておきます。
☆大阪06・6543・0135 これは番号を公開しています。電話
局への問い合わせには案内。留守電なしFAXのみ対応。FAXは自動
送信時、呼出音が鳴らず無音にしてますので深夜/早朝でもOKです。
インターネットの接続にも随時使用、かけると話中になります。また昔
の6532・1205は使ってません。
☆同じ市内局番のもう一つの番号は非公開、留守電に対応してます。す
でにご存じのかたはかけてくださってかまいません。人に訊かれた場合
は公開の「0135」をお伝えください。
☆ほかに電子メールは在宅時、朝晩見ています。ケータイからPCにメ
ールをお送りください。
☆繁華街に近いためか、間違い電話やいたずら電話が多く、こちらの名
を名乗らないようにしてます。事情をご賢察ください。
==========
★今月の劇場映画------「アレクセイと泉」☆みっつですう
 大阪梅田・テアトル梅田(茶屋町「ロフト」地下)
 本橋成一監督「アレクセイと泉」35mmカラー/ビスタサイズ/104分

 たおやかな暮らしの情景、丹念克明な表現のテンポ 必見!

 1986年4月[天音5歳]、ウクライナ共和国のチェルノブイリ原子力発
電所で、大爆発事故が起きた。風に運ばれた放射性物質の七割が、一八
〇キロ離れたベラルーシ共和国に降下。国土の三割が半永久に汚染され、
そこに今も一七〇万人も住みつづけている。

 ガイガーカウンター(放射能測定器)がピッピッと音を発する。ここ
ベラルーシのブジシチェ村の森は、チェルノブイリと同じぐらい放射性
物質で汚染されている。しかし森は美しい。背の高い樹木の間の冬の雪
道、夏の土道、木漏れ陽。恐ろしい放射性物質は眼には見えない。

 厳重監視区域になった人口六〇〇人の村では、一九九一年[天音10歳]
ごろ街への移住がすすめられ、現在、老人ばかり五五人が残っている。
孫たちには訪ねてこないようにいっているらしい。ここに三十四歳のア
レクセイ・マクシメンコという独身の男性が、ただ一人「青年」として
老いた両親とともに住んでいる。兄も妹も家族とともに安全とされる街
の集合住宅に移住した。この青年と老人たちの日々をささえる村の生命
線ともいうべき泉をめぐる日々が丹念にゆっくりしたテンポで描かれる。

 百年の水といわれる泉の水は、不思議なことだが放射性物質は検出さ
れない。人は水だけでは生きていけない。ジャガイモやあの森のキノコ
や鶏や豚などを食べる。すべて放射性物質汚染の食い物だ。人類の取り
返しのつかない未来情況を示してくれている。それにしてもこのゆった
りの進み行きはどうだ。田口ランディは苛々したという[パンフより]。
小生は波長が合ったのか、画面に溶けこむようにして見ておれた。表現
におけるテンポの大切さを思った。

 監督の娘さんが障害をもつことと、アレクセイが小児マヒの後遺症で
足が少し不自由そうなのと、画面に出てくる老人たちが緩慢な動作なの
と、聖人と呼ばれる狂いのお爺さんの孤高とがすべて結びあわされてい
る。わたしは優美、たおやかさをこの地に感じた。ここには忙しくない
テンポと、明日を思い煩うことのない暮らしが克明に描かれている。ほ
んとは心配なことだらけなんだけど。

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■2■平明からSさんへの片道書簡・・・・・・・・・・山口平明

 二十年を棚に

山○平明です。
二十年来の介護生活から解かれたわたしたち。
戸惑いながらの一年半。
無収入を打開するのに本の処分を思いついた。
でもぼくが持ってるような本は中途半端で金にならん。
捨てるのはしのびなく時間をかけて古本屋さんへ渡す。
二十年間の埃が出てきてその美しさに驚く。
美を一瞬のうちにブラシと掃除機で払う。
本の処分は二十年を棚にしまいなおすことだ。
棚卸し。
いまやっと本に降り積もった時間に追いついた。
本の空間を画伯に譲ってあげたい、
というよりぼくをこの家に置いてもらうため。
居場所づくり。
もっか家の中で立ち読みに忙しい。
そうそう、お母さんは溜息をつかれますか。
ぼくの母はほとんどつかない人でした。
代わりといってはなんですがオナラをしょっちゅう。
ここは母と似ている、うん。
じゃあ、また。  2002-4-25

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■3■家事細見帖/お洗濯の巻・・・・・・・・・・・・・岡本尚子

  洗濯の 音に溶け合ふ 蝉しぐれ
 
 平明さま、暑いですね。夏というのは意外に季語が一番多い季節なの
です。まあ、こんな生活じみた句しか作れないのは少し寂しいです。年
中五時起きの私ですが、夏は暑さで目が覚めますので楽です(笑)。

 洗濯というのは、私どもの家の場合、明日やればよいというものでは
なく、毎日、洗濯部屋(脱衣所)に足の踏み場も皆無の、山と積まれた
汚れ物を前にエイヤーと何杯も洗濯します。五人の子ども、つれあいと
私の七人分の洗濯ものがベランダにはためくとヤレヤレとホッとします。
一度数えてみたら百点近くありましたよ(苦笑)。

 夕方、これを取り込むのには相当な時間を要します。ハンガーからは
ずし、くつ下はペアにし、大きい子の衣類はたたんで引き出しへ。小さ
い子のものはたたみません(笑)。オフロへ入るまで、積んでおく。それ
でも、ふとんもたたいて取り入れ終了する頃には三十分はすぎています。
この洗濯だけをとっても人間が生きるということはすごい環境破壊であ
るなあと感心?! します。川を汚しほこりを出して…。
 では平明さま。また…。

[へいめい注記]来信メールのように見えるが、小生の依頼に応じて書
いてもらった。長期連載の予定。岡本尚子さんは八年前、「そよ風のよ
うに街に出よう」という雑誌の記者として拙宅に来られた。お腹が大き
かった。五人のお子さんの末っ子かな。同誌52号にそのインタビュウ記
事は載った。天音、十三歳。今年になって、天音もいないのに再び取材
に来られた。このときの記事は、二〇〇二年七月発行の67号に「ちょっ
とおジャマを/君のいない四季・山口平明さんヒロミさんを訪ねて」と
いう題で掲載された。しみじみとした文章だ。読みたいかたには掲載部
分(B4判1枚)をFAXします。電話番号をメールください。
「そよ風のように街に出よう」誌は、障害者問題資料センター・りぼん
社の発行。障害者問題総合誌を標榜、季刊とあるが、好きなように刊行
している。なかなかやってこなかったカメルーン・サッカーチームみた
く、発行されると、読者によかったと胸をなでおろし喜んでもらえる定
期購読が相応しい雑誌である。一冊700円(税込み)。
★りぼん社:電話06-6323-5523 FAX06-6323-4456 
http://www.hi-ho.ne.jp/soyokaze

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■4■読者からのお便りメール・・・・・・・・・・・・・・村田豪

 不細工な営業トークかます配信希望者

ご無沙汰しています。村田豪です。突然メールでお邪魔してしまって、
驚かせてしまったでしょうか。どうもすいません。前からメルマガを出
されていることは聞いていて、僕にも送ってほしいな、とは思っていた
のですが、連絡もせずにそのままでした。

しかしこの間、++さんにお願いして「そぞろ通信」9号を転送しても
らいました。それでこのアドレスに連絡しています。(あ、「転送は一
言お願えします」とあるのに、ひょっとして++さん一言してなかった
でしょうか。僕がお願いしたのです。どうも重ね重ねすいません)

でも「そぞろ通信」とても楽しく読ませていただきました。ヒロミさん、
お仕事現場復帰おめでとうございます。忙しくて身体を少しこわされた
そうですが、お気をつけください。それでも、毎日かわいい生徒たちと
接するのが楽しくて仕方がない、という感じのヒロミさんのいきいきし
た姿が、行間からあふれでていて、こちらまで楽しい気分にさせてもら
えました。

平明さん、天音さんのお別れ会の時以来ですが、お元気ですか。あの時
は仕事のため中座してしまって、その後もお礼を言わないままで失礼し
ました。でも、今思いだしても、とても感激させられ胸つまらされる時
間でした。来ていた人みんないろんなかたちで天音さんに接しておられ
て、それぞれ言い尽くせない気持ちを抱いているのが痛いほど強く感じ
られたからです。

ホントにたくさんの人から天音さんは愛されていたんだと思いました。
天音さんを直接知る機会の少なかった僕としては圧倒されつつも、でも
とても素晴らしい会でした。呼んでいただいてどうもありがとうござい
ました。ずいぶん遅くなりましたが、(遅すぎですね)この機会にお礼
を申し上げます。

ところで、僕のほうはというと、去年からいわゆる就職をいたしました。
OOさんの紹介でコンピュータ専門書の出版社に入り関西一円の書店営
業をしています。毎日慣れないネクタイを締めて、不細工な営業トーク
をかましているわけですが、しかしめげずに1年半も続いていますから、
そこそこがんばっている方かと、自分では思っています。

しかし人からは「まだ辞めてないの?」などと冗談にされておりますが。
ということで、またなにかの機会にお会いできれば、と思います。そう
そう、できましたら、次号より「そぞろ通信」を以下のアドレスにお送
りいただけますでしょうか。どうぞよろしくお願いします。それでは、
また。                      村田 豪 

[へいめいコメント]たとえ少数の読者とはいうものの、平明にメール
を出すと「そぞろ通信」に公開されてしまうおそれがある。えーと、こ
の憂慮はまったくもって正しい。じゃから小生に書き送るさいはその覚
悟をもってやっていただきたい。でえ、村田さんのメールは、そのおそ
れに襲われながらも、勇気をふるって書かれた素敵なお便りだ。これは
まさに而[しこう]して文芸の世界のやりとりであ~る。夜更け、ひそ
かに日記を書く行為も、のちに誰かが読むことを想定して書いてはおる
まいか邪魔烏賊。カト思えば若き女性が、好ましき平明様とのあいだに
だあれも介在させないで、二人っきりの密やかなフミメイルを参らせた
もふと思うておりますのに、なんと貴方様はよその人に知らせてしまう
なんて…。いとワヤクチャなり煙。う~む…。

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■5■編輯後記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Haymay

☆お盆休みを見越して早めの配信です。
☆《資本なしに出来ることなら今でもやっている》、このところの小生
の心境です。出典は高橋源一郎『日本文学盛衰史』2001-5講談社刊で、
漱石が石川啄木を見舞うというカモシレナイような場面で書かれた言葉。
わたし流にいうなら「元手なしにやれることならボチボチやってるけど
ね…」となる。週末には図書館に返却しないといけないから読み終えな
いだろう。六百頁の小説、夏向きやないよ。昼寝の枕には花袋し。
☆野辺明子さんから本を一冊頂戴した。二冊同じものを買ったので、と
言われて。薗部澄・写真(文・神崎宣武)『失われた日本の風景[都市
懐旧]』2000-9河出書房新社刊。兄上の故辻征夫さんとの思い出が引き
だされるような東京下町の子どもたちが出てくる。くすんで汚れてたよ
なあ、巷のぼくたちって。薗部氏は一九九六年に亡くなっている。
☆また発行人に喜捨/御志として、千葉久美さん、藤澤和彦さんからオ
ヒネリをいただいた。いっそう文芸に勤しみます。おおきに。

**そぞろ通販** 
 山口ヒロミの銅版画をカラー印刷で絵はがきにしました。画展に来ら
れたかたにはお馴染みですね。
 画文集『天 amane音』の12点(もともと「母の友」誌に連載)と『不
思議の天音』から4点をあわせて16点セットにして、「そぞろ通信」読
者特別頒布として、1枚一二〇円の16枚で1920円のところ、送料及び手
数料は平明負担、消費税なしの1500円にて申し受けます(テレビショッ
ピングかい)。
 メールかファックスでご注文ください。8月31日まで。支払いは品物
に同封の郵便振替票でお願いします。
★郵便振替先 00980-2-87322 アマネタント
★Fax06・6543・0135(受話器あげずに送信して下さい)

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手紙文芸/メルマガ【そぞろ通信】8月号はココマデ。全体で四百字22
枚。購読料無料。原稿料なし。(~_~;)
次号は9月16日ごろの予定です。ではでは。
[PR]
by amanedo_g | 2008-08-12 23:41 | haymay 山口平明
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