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作品の下見 preview

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【トランクルーム trunk room】
ワイアートギャラリーのオーナー・樋口さんに、
3月26日からワイアートギャラリーで予定されている展覧会に向けて、私の作品を見てもらった。
作品は全部、トランクルームに置いてある。
狭い通路に、ひとつひとつ紙箱から出して立て掛け、
30数点並べたかしら。
キュレーターとしてプロの樋口さんに、私の作品がどう見えるかと、
私はとても緊張した。
彼女は、黙々と絵を眺めて、DM用の絵と他2点を早速持って帰ることに。
その後、打ち合わせをしながら、天音の話を少し聞いてもらった。

去年はパリとシンガポール(これはグループ展)が中心の展覧会で、
日本では、個展をしていない。
天音堂があったときは、個展は天音堂が中心で、
大阪の他の画廊ではほとんどしてなかった。
だから、ワイアートギャラリーの個展は、とても新鮮な感じがする。
天音堂とは違った画廊で、私の絵がどのように見えるか、
新作は少ないけれど、たくさんの人に見に来て欲しい。
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by amanedo_g | 2013-02-28 20:25 | diary ヒロミ日記

1回目の試し刷り first trial print

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【non title】
2日ほど面を撫でることに集中して、やっと試し刷りができるまでに。
刷り上がった作品を見ると、いろいろ手直しの箇所が見えてくる。
それでも、形になったらとても愛しくなる。
中には、完成したと思っていても、ずっと違和感のある作品もあって、
今日からは、ちょっと前の作品の手直し作業をしている。

一度出来上がったとして、手から離れた作品を、
気になるからともう一度手をいれるのはすごく恐い。
改めて手をいれることでダメになる可能性もあって、本当に悩む。
何ヶ月も悩んで、それでもこのままでは好きになれないと、手を加えることに。
さて、もっといい作品になるか、ダメになるか。
リチャード・デイヴィス(Richard・Davis)という銅版画家は、
何度もやり直しをして作品を作り替えたというが、
銅板に描いた線を消して、その上に書き直すのだから、
それはそれは、大変な作業だったと思う。
気弱にならずに、挑戦しよう。
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by amanedo_g | 2013-02-27 20:53 | diary ヒロミ日記

今日の作業 today's work

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【メゾチント mezzotint】
今日もまた、小さなメゾチント制作の続き。
銅板に向かって、背中を丸め、
バニシャーという器具を使って、もくもくと銅を撫でる作業。
一度、ロッカーでこれでもかと何回も銅板の表面に傷を付けたところを、
今度は撫でて撫でて、さらの面に戻す。
考えてみると、ちょっとやってられないような作業だけど、
私は嫌いではないのだ。
少しずつ銅の表面に光が射してくるのがたまらない。
しかし、背中も肩もパンパン。
それで、また夫をさそって散歩にでる。

北国では豪雪のニュースだけど、ここは日射しが明るくて、
風の冷たさを我慢すれば、気持ちのいい散歩だった。
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by amanedo_g | 2013-02-25 19:54 | diary ヒロミ日記

木版リトグラフ wood block lithograph

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【ガワッシュを塗る painting gouache】
小さなメゾチントを作っていると、動かすのは手首から先ばかり。
あ〜肘からとか、肩から動かして描きたいと思う。
そこで、見よう見まねで木版リトグラフで遊んでいる。

アラビアゴムを塗ることで、油性のインクと水彩絵の具を分けて添付できる。
そこに、木版画のようにカッターで彫りを加える。
とまあ、こんな具合にやって行くのだけれど、
アラビアゴムの塗り方がむずかしい。
今回はうまくいかなかった。
でも、ちょっと面白いし、肩や肘が喜んでいる。
少し、コツもわかったから、時間をみつけて続けてみよう。
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by amanedo_g | 2013-02-24 21:36 | diary ヒロミ日記

高左右隆之 takayuki takaso

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【祖父の写真をかざす弘之氏 hiroyuki showing his grandfather】
高左右隆之と聞いても、ほとんどの人は知らないだろうが、
明治末期から大正初期にかけて、自作の飛行機で空を飛んだ民間の飛行家だ。
もちろん私も全く知らなかった。
その高左右隆之が、カフェギャラリー閑花のオーナー弘之さんの祖父だったなんて知る由もない。
初めは、閑花に掛けてあった写真の男性を、誰、と聞いたことから。
1997年の「航空情報」という雑誌のコピーを頂いて読んだら、
その破天荒な冒険と言うか、活躍と言ったらいいか、小説を読むような面白さ。
かいつまんで書くと、1908年(明治41年)21歳で単身シアトルへ行って、
そのまま、アメリカで飛行機を作ってしまう、それも独学で。
そして、シアトル州サウスタコマ平原でそれを操縦、アメリカで名を馳せる。
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【航空情報の写真から from aeronautic information】
こんな彼を日本が放っておくわけがない。
1993年、27 歳になった隆之は自作の飛行機、高左右4号を持って帰国。
それからは、姫路、大阪、などで飛行大会に出場し、
満州、朝鮮、台湾をまわり、命がけで飛行を何万人に見せることに。
戦争に向かっている日本軍に利用されそうな危うさも。
このまま飛行機に関わっていれば、日本に置ける民間航空の草分けになったかもしれない、と思うけれど、そうはいかない。
1919年、彼は33歳のとき、今後いっさい飛行機には手を触れないと言って辞めてしまうのだ。

祖父の話って、NHKの朝ドラになりそうでしょうと、弘之さんは笑った。
私は、サン・テグジュペリの「夜間飛行」を思い出していた。
初期の飛行機には、男たちがワクワクと胸を焦がしたんだなあ。
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by amanedo_g | 2013-02-23 20:57 | diary ヒロミ日記

日射しを求めて look for sunshine

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【芽吹きbudded】
神戸の市場ギャラリー「歩い展」へ新作を1点、出展予定。
それを今、製作中だけど、思いがけず「ワイアートギャラリー」から、
3月末から4月にかけての展覧会を誘われた。
その、展覧会にはとても新作は間に合わないが、せめて何点かは新作をと思う。
急に気ぜわしくなってきた。
でも、「ワイアートギャラリー」で展覧会をやってみたいなあと、
前から思っていたので、ちょっと気持ちを奮い立たせている。

ずっと狭いアトリエに籠っていると、制作が煮詰まってきて、
もしかしたら、もうなんにも描けないんじゃないかと思うことがある。
そんなときは散歩だ。
陽にあたって、元気をもらおう。
風はまだ冷たいけれど、日射しは明るく、木々には新芽の気配が。
若者ばかりのカフェに寄ったら、私を見て店員がやさしく話しかけた。
こんなときは、おばあさんになるのも悪くないと思う。
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by amanedo_g | 2013-02-22 20:40 | diary ヒロミ日記

蔵書票作家 artist of exlibris

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【林由紀子の作品】
yartギャラリーで、アルフォンス・井上という素敵な男性に会った。
有名な銅版画家で、蔵書票作家でもあるとか。
私は、彼のことをこれまでまったく存じ上げてなかったけれど、
親しくお話をさせてもらって、いろいろ参考になることがあった。
特に蔵書票について、yart ギャラリーのオーナーの樋口さんを交えての話が、とても面白く楽しかった。
井上さんの蔵書票は、大変な人気で、
注文してから3年待っても手に入らないほどらしい。
蔵書票画集をぜひ手に入れたい。
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【林由紀子の作品】
話の中で、今、伊勢丹6階のアート解放区で
蔵書票作家で有名な、林由紀子の展覧会をやっていると聞いて、
さっそく行ってみた。
繊細な鉛筆画やエングレービングの作品が並んでいた。
日本人の絵とは思えないほど、西洋の匂いのする作品。
まあ、しかし、蔵書票そのものが西洋から始まったものだもの。
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by amanedo_g | 2013-02-20 20:49 | diary ヒロミ日記

五木玲子の線 line of Reiko Ituki

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【ワイアートギャラリー yart gallery】
地下鉄中崎町駅近くのワイアートギャラリーヘ、
五木玲子さんの個展を見に行った。
玲子さんは五木寛之の妻であり秘書、そして、銅版画やリトグラフなどの作家だ。
もう何年か前、玲子さんと長い間手紙のやり取りをしている友人が誘ってくれて、
阪神デパートの個展で初めて彼女の作品を見た。
そのとき、玲子さんとお話をさせてもらってからの、淡いお付き合い。
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【鉛筆画 pencil drawing】
りっぱな画集を頂いた時から、彼女の線の力強さには圧倒されていたけれど、
原画はもっと迫ってくるものがあり、ちょっと胸が痛くなった。
なぜこんなに強く線を引くのだろう、
銅版画で言えば、ドライポイントの線みたい。
きっとキャンバスに線を引き時も、銅の板にドライポイントするように、
全身の力を込めて描いてられるのかもしれないと思った。
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【リトグラフ lithograph】
そして、人物も植物も寂しいさに包まれている。
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by amanedo_g | 2013-02-19 22:18 | diary ヒロミ日記

次へ toward next

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【眠れぬ夜(仮題)】
銅板の形の面白さから、何を描こうかと凄く時間がかかった。
ちょっと考え過ぎたかもしれない。
やっとプレスが済んだけれど、刷り上がった作品を、
いまでは新鮮な目で見ることが出来なくて、困ったものだ。
この作品を忘れた頃にもう一度ながめるために、
しばらく、見えない所においておこう。

ときどき、制作途中で作品が大嫌いになって、
捨ててしまいたくなるが、そんな時はその作品を隠すことにしている。
描いている手に、気持ちがついて行かないのだ。
勝手に手が動くなんていう、そんなかっこ良いことではないけれど。
気持ちと、その発露になる手が寄り添わない時があるということか。
もう、次へ進もう。
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by amanedo_g | 2013-02-18 21:12 | diary ヒロミ日記

吸い取り紙 blotting paper

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【ベランダの吸い取り紙 in porch】
今日はメゾチントの本刷りをした。
2時間ほど前から紙(ハーネーミューレ)をパレットの水に浸けておいて、
その間にプレスする銅版に色を入れる。
紙が十分に湿ったら、その紙を吸い取り紙にはさんで、
表面の水分だけを拭き取り、紙の中の水分は残しておく。
それから、プレスにかかる。

吸い取り紙は10枚を重ねて、その上にバスタオルを置いて両手で軽く押さえる。
そうすると、短時間に紙の表面の水分だけが拭き取られる。
木版画のように凸面のプレスは、紙を濡らす必要はないが、
銅版画は凹面なので、凹の中のインクを刷りとるには湿り気が必要だ。
そんなわけで、吸い取り紙はとっても大切なもの。
作業が終わると、こうしてベランダで風を通して乾かす。
相当使い込んでヨレヨレになってきたから、
そろそろ新しい吸い取り紙に変えた方がいいかなあ。
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by amanedo_g | 2013-02-17 21:08 | diary ヒロミ日記