【巴里の雨】
神野先生のパリでの日仏交流展に参加させてもらうのに合わせて、私の展覧会もパリでやりたいと思っていたら、それが実現できそうになった。
念ずれば近づくって本当にあるんですね。
モンパルナスの「アトリエ・シエンヌ」、リュクサンブール公園の近くらしい。
そこのオーナーといろいろメールでやりとりをして、少し目途がついてきた。
「アトリエ・シエンヌ」は会場が広いので、ヒロミがよければ和子をさそってほしい、とその画廊を紹介してくれたミッシェルがメールで言ってきた。
和子とは、中妻和子、日本の着物地で服を作るアーティスト。
【和子さん】
今日は彼女との打ち合わせを天音堂で。
何度かの海外旅行で、同行した友人と気持ちがすれ違って、お互いに気分の悪い思いをした経験のある私は、誰かと一緒に旅、それも海外旅行をすることにとても慎重になっている。
私より一回り以上も若い彼女は、話が早いし、こちらの思いもちゃんと受け止めてくれてほっとした。
もたれ合わないで、それぞれがパリを楽しみ、展覧会を成功させようと確認したような打ち合わせだった。
さて、これから「アトリエ・シエンヌ」のオーナーにスケジュールなどを伝えるメールを出そう。