【天使の休息部分】
歩くたびに右膝が痛み出したのは、たしか6年ぐらい前からだったと思う。
その痛みに我慢できなかった記憶は2007年のパリの展覧会の時だ。
パリの地下鉄の長い階段を上り下りするたびに、悲鳴をあげるほどの痛みがきた。
我慢できずに痛み止めの薬を買いに薬局に入ったけれど、拙い英語が通じなくて、膝に手を当てて苦痛な表情をしたんだった。
毒々しい紫色の薬を何とか手に入れて、大丈夫かな、と思ったけれど痛みには勝てなくて。
その後も、痛みは続いている。
今日は阪神電鉄深江駅近くある三宅整骨院へ診察を受けに行った。友人の紹介。
まっすぐ立ったつもりが、腰が右に少し捻った姿勢らしい。
そのために右足に負担がかかり、右膝が悲鳴を上げているという診断。
天音と暮らした19年、右に傾くように天音を抱いてソファーに座っていたからと納得して、先生にそう伝えたら、19年もそんな状態で、よほどあなたの筋肉は良質なんですね、と言われた。
プラス思考の言葉は、患者を元気づける。
遠いけれど、しばらく通ってみよう。