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パリ展報告(5)祈り

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【展覧会2日目の朝、小雨】
2,3日後には、と郵便局員が言ったのなら、今日も荷物は届かないだろう。
でも、もしかしてという思いで、私はアトリエを離れられない。
フレデリックは、展覧会終了日まで顔を出さない約束。
和子さんが観光に出かけると、アトリエは静まり返った。
私はすることなく、壁の天音を眺めていた。
ふと、こんな時は絵を描いていたなあと思い出した。

まだ、天音が3,4歳の頃、どこへも外出できず天音を抱いて暮らしていた。
この先、私たちの暮らしがどうなるか不安で一杯の気持ちを抱え、
私は1日に1枚、クレパスで天音の顔を描いた。
その絵がほぼ40枚になったとき、友人がその絵の展覧会を開いてくれたのだ。
私の初めての、そして、きっと最後になると思った展覧会。

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【画用紙にパステル】
そうだ、絵を描こう。
こんな大変な状況も笑顔で乗り切れますように、いのりながら。
外はひどい雨降り、車の音も人のざわめきも聞こえない。
展覧会は15時から、それまでに描き終えればいい。
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【左端のはしごは、絵が届いたらと思って片付けられない】
by amanedo_g | 2012-06-20 18:35 | diary ヒロミ日記
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