「天音本」5冊******************************************************* ★その1=山口平明著 『娘天音 妻ヒロミ-思い障害をもつこどもと父の在り方-』 ジャパンマシニスト刊・1997年11月・1680円 ******************************************************* 天音誕生から小学校入学までの父の記録。月刊ミニコミ「草 の根通信」に「星降る夜の雨の音」の題で連載、同誌発行人・ 松下竜一さんの序文収載。《死にたくないのに死にかけた僕、 死にたがるけど立ち直りも早い妻・ヒロミ、仮死状態から「叫 び」の人としてこの世に生還してきた娘・天音、かくのごとき トリオでどのように十数年もイノチを保ち生きのびてきたか、 まさにサスペンスドラマなのよ》と、あとがきに。表紙と中扉 の銅版画はヒロミ作。 ******************************************************* ★その2=山口ヒロミ著(絵も) 『寝たきり少女の喘鳴koe が聞こえる』 自然食通信社刊・1995年6月・2310円 ******************************************************* 超重度の障害児・天音の強靭な生への意思に鍛えられ導かれ て、「今日一日」を生ききる楽天性を取り戻した妻は夫ととも に、個人誌「あまね通信」を創刊。社会にむかって開かれた窓 から〈われらがイノチの営み〉を伝える翼となった通信は、娘 ・母・父とで縄なう共棲の歳月を乗せ、《天音の身代わりのよ うな》一冊になった。「あまね通信」創刊号から60号までのヒ ロミの文章を収め、表紙のパステル画と本文カットも著者自身 のもの。 ******************************************************* ★その3=山口平明著/山口ヒロミ画 『不思議の天音-イノチの際でともに棲まう私たちの日々-』 ジャパンマシニスト刊・2000年6月・1680円 ******************************************************* 大阪はあのアメリカ村から徒歩5分のビルの谷間に生きた少 女、山口天音。はたして、何を喜び何を苦しんでいるのか、彼 女に関わる人々、医療関係者、そして、両親にも判らない。平 明氏言うところの「なぞなぞ少女」。そんな天音さんのイノチ を支える父・平明氏が脳梗塞で倒れる! 一家の大ピンチから はじまる『娘天音 妻ヒロミ』につづく第二弾。これも「草の 根通信」誌に連載。文中のヒロミの銅版画も必見。 ******************************************************* ★その4=山口ヒロミ画文集 『天amane音』 自然食通信社刊・2001年1月・1680円 ******************************************************* 《ありのままでなんて美しい》 生きるすべてを奪われなが らも、内側から溢れ出すいのちの輝きに魅せられ、母が描きは じめた娘の姿態。月刊誌「母の友」に、《天の音、甘やかに》 という題で一九九九年四月から一年間連載されたカラー銅版画 とエッセーを中心に、月刊誌「大阪人」連載のエッセーに書き 下ろしを加え、天音さん亡きあと緊急出版。「天音に出逢った 人は、偲び草としてぜひお手許においてください」と著者。 ******************************************************* ★その5=山口ヒロミ/文と銅版画&山口平明/文 『イノチの天音-響きあう家族のとき-』 ジャパンマシニスト・2001年10月刊・1890円 ******************************************************* 作家・山田太一さんは、読後の思いをこう書いてくれた。 《若くして亡くなった人のことは、生き残った人が、あの手 この手で憶えていてあげなくては――。天音さんの無言、大き な瞳、少女の香り、短い生涯が語るものを聞こうとしなくては ――と、シンとした気持になっています。》 こどものからだ・こころ・いのちを考える健康BOOK「ち いさい・おおきい・よわい・つよい」誌に天音の最晩年ともな った五年間の連載を、一周忌にあわせて出版した。カラー表紙 絵と口絵、そして本文十枚のどの銅版画も、天音ちゃんをめぐ る絵本のよう。「ち・お」読者には今も読み継がれている。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆2006・12・18◆平明の堂守日記 あわただしい年末の展覧会。 お客さんが来なくてもあたりまえかも。 12/15から開いている【山口ヒロミ銅版画展】は、 お馴染みの平常展だから余計だな。 今年最後のヒロミ展も明日一日となった。 12/22金~26火は【いとうまりこの楽描き展】、 中日12/24に開くギャラリートーク ★まりこの「のほほ~ん」トーク★も クリスマス・イブだからいかがなものか。 個人宛てに お誘いの手紙とメールを送っても無理かのう。 まあ、やるだけのことはやってみよう。
by amanedo_g
| 2006-12-18 18:38
| memory平常展示
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